社会会計表で読み込むものとモデル内で解くもの
タイトル通り、何をどこまで社会会計表で読み込むのか、
それで何をカリブレーションして、何をモデルで解くのか、
混乱してきたので整理する。
(参考)細江本 5.4.4~
社会会計表から読むもの
基準均衡における
・家計の各財の需要金額 $\ p_iX_i $
・各企業の各生産要素の需要金額 $\ p_hF_{h,j}$
・企業の財の生産金額 $\ p_iZ_i $
・家計の各生産要素の供給金額 $\ p_hFF_h $
$i$:財、$h$:生産要素、$j$:企業、
$F$:生産要素の投入量、$Z$:各財の生産量、$FF$:生産要素の賦存量
カリブレーションするもの
カリブレーションは、社会会計表に表れている金額=数量×価格について、
すべての財、生産要素について価格を1と置き、金額=数量×1として推定(細江本5.2)
・効用関数の支出割合係数 $\alpha_i$
・生産関数の投入割合係数 $\beta_h$
・生産関数の規模係数 $b_j$
モデルの中で解くもの
基準均衡における
・各財の価格、需要量(=生産量) $\ p_i,$ $\ X_i(=Z_i)$
・各生産要素の価格、需要量(=投入量) $\ p_h,$ $\ F_h(=FF_h)$
※ワルラス法則により、価格は相対価格のみについてしか解けないため、
任意の基準財について価格を固定する必要がある。
(2020.11.15)
価格を固定してしまうとエラーが出てしまう(らしい)。
家計の最適化と、企業の最適化を価格の数値を入れずに解く方法はないのか→Simpyが使える?